2021/02/04 20:00
全回放送の、CACAO HUNTER小方真弓さんによるカカオにまつわる話やコロンビアのカカオについて、
CACAOHUNTERから出された「アルアコ」と「エリザベス」の2つのチョコレートの話など、
大好評をいただきました。ありがとうございます。
小方さんのお話がとても面白くて、YouTubeで配信した動画ではもったいなくて、
なんとノーカット版も作ってしまいました💦
まだご覧になっていない方、ぜひこちらからご視聴くださいませ。
ノーカット版はこちらからどうぞ。
また、「エリザベス」のチョコレートが発売早々に売り切れてしまい、
たくさんの皆様に残念な思いをさせてしまって、申し訳ございません。
「エリザベス」はとても稀少な品種で、次回の入荷の予定がまだ立っておりません。
入荷しましたら、D.I.ONLINEのトップページにてお知らせ致しますので、
サイトを「お気に入り」登録してお待ちください。
さて今回のお話です。
今回は、最初にみなさんから頂いた質問を小方さんに伺ってみました。
Q1:チョコレートのパッケージに「カカオ何%」と書かれていますが、
何%のチョコレートが良いのでしょうか?
●「カカオ00%」ってどういう事?
まず、「カカオ何%」というのはカカオ由来成分が何%入っているか、という考え方です。
算数のように「100」が基準となります。
ですので、カカオだけ(お砂糖も何も入らない状態)で「カカオ100%」。
ミルクチョコレートなら、全粉乳や脱脂粉乳、お砂糖などが入ります。
例えば、お砂糖30%、全粉乳が20%入るとカカオは50%となります。
ということは、「カカオ何%」の数字が高くなればなるほど、
カカオ由来成分が多く含まれているチョコレートだという事です。
●「カカオ70%」がちょうど良い?
カカオは体にとても良いとされるスーパーフードです。
最近では健康のためにカカオ含有量が多いチョコレートを食べる方も増えています。
カカオにはポリフェノールという血管を拡張する作用のある物質がたくさん含まれています。
血管が拡張されると、血行が良くなってお肌の調子が良くなったりします。
繊維もたくさんありますので、整腸作用にも一役買ってくれます。
さらに、マグネシウムもふくまれているので、牛乳などと一緒に召し上がっていただくと、
カルシウムの吸収が良くなったり・・・と、まさにスーパーフード。
これが、カカオ成分が高くなると健康に良いとされるゆえんです。
カカオはきちんと発酵させてあげると、チョコレートの中に500種類以上の香りの成分が生まれます。
その香りはお砂糖をちょっと入れることによって引き出されます。カカオの苦みや渋みは、
どうしてもその香り押さえてしまいますので、お砂糖を入れて苦みや渋みを和らげて香りが広がるよにしています。
もちろんお好みはありますが、小方さんは苦みと香りをちょうど良く楽しめる「カカオ70%」がお好きだそうです。
確かに、健康にばかり気を取られてしまうと苦くておいしくないチョコレートを食べ続けることになり、
カカオ健康法を続けることが難しくなってしまいますね。
けれど、この70%という数字、あくまで数字です。
カカオの個性までは表せません。
苦みの多い種類のカカオ中心にチョコレートを作れば、当然「良薬口に苦し」のチョコレートになってきますし、
元々苦みの少ない「エリザベス」のようなカカオを使うと、100%でもまろやかな味わいになったりします。
いろいろ食べ比べてみて、自分にあうカカオ品種やカカオ含有量を見つけてみてください。
Q2:どんな人にどんなチョコレートが合いますか?
これについても小方さんにいろいろ伺ってみました。まずは板チョコレート。
これは、お酒やコーヒーがお好きな方におすすめです。
板チョコレートはチョコレートの神髄です。
前回紹介させていただいた「エリザベス」や「アルアコ」がこれにあたります。
チョコレートにはカカオバターがたくさん入っています。
アルコールと一緒に召し上がっていただくとすごく香りが広がります。
また、体温で溶けるチョコレートなので、暖かいコーヒーやお茶と一緒にいただくと
暖かい口の中に香りがウワッと広がってきます。

「アルアコ」は、例えばアルコールならかなり大人なのですが「ジン」がとても合います。
あまり冷たくしすぎない「白ワイン」もお薦めです。
お茶であれば「ジャスミンティー」。コーヒーならエチオピアのモカコーヒーや
今話題の「ゲイシャ」という品種のコーヒーもお薦めです。
CACAO HUNTERS 「ARHAUCOS」
次に今回新しく紹介する「NIBs カカオニブ」。
チョコレートになる前のカカオ豆を焼いて細かく砕いた「カカオニブ」というものに
カカオ70%のチョコレートを薄くコーティングしているスナック菓子のようなチョコレートです。
最近の健康ブームでよく耳にするようになりました。
まん中のカカオニブがカカオ100%で、コーティングされたチョコレートがカカオ70%。
足して割って、カカオ80%に仕上げています。
「NIBs カカオニブ」はつぶつぶのチョコレート。
噛めば噛むほどカカオの香りが口いっぱいに広がります。
カリカリした「カカオニブ」は「アルアコ」のチョコレートになる前のカカオ。
周りは、「エリザベス」をはじめとしたいろいろな品種のカカオをブレンドしたチョコレート。
シリアルに入れて食べたり、以外にも芋焼酎とも合うチョコレートスナックです。
どなたにもあう優れものです。
実は、筆者も大好きです。
NIBs カカオニブ